2010年9月30日木曜日

ツール・ド・ヨーロッパ(楽しいひととき)

休憩中、
こんな所に日本人が居るのがめずらしい田舎町。
写真をとってほしいとスペイン語で話されるが、
会話はできないものの、
表情と手の動作で・・・
『ハイ!チーズ』

素敵な出会い・・・
どこに行っても人気者!
毎日出会う人との交流も大切に、
今日も走る。


チームが走れば
手を振って、声援を送られる。

これも、
チームのパワーとなり、笑顔となる。



熱い日差しの中、
休憩は日陰がある場所を探す。
なるだけ、体に負担をなくす。
それでも日差しはチームを照らす・・・。

皆真っ黒に日焼けし・・・
腕や足の皮もむけてきた。


やっと探した休憩所。
なんか素敵な場所♥
ここでピザを注文。

お米は日本から持ってきたが、
始めの何日か軽食は、
ほぼパンをメインとしたサンドウィッチやクロッワッサンだった。

キャンピングカーで料理をするのも材料は決まっていて、
炭水化物のパンやパスタばかり・・・。
とりあえず、体力はつけなきゃ!

和食が恋しくなる。

たまには、お店でランチタイム!
本来ならお店でゆっくりとくつろぎたいものの・・・
時間との戦いで、距離を走らなきゃいけない。

ゆっくりと、くつろぐ時間もなく走り始りつづける。


バイクも集まって一致団結。
日陰でバイクも休憩。

みんなが休憩している間、
隣に小さな雑貨屋を発見!
私のほんの楽しみ♥
ここで、洗濯を干す物干し竿とカゴを購入。

あれもこれもと必要なものが・・・
買い物は時間の合間に急ぎで食料を買いそろえ、キャンパーの冷蔵庫は小さくあまり買いだめもできない。
この熱さでは、飲み物もフルーツも冷えない状態。

合間に欠かせないものと言ったら洗濯干し★
チームの洗濯は手洗い。
ホテルには洗濯機が置いていない所が多い。

毎晩サポートチームで足踏み手荒い。

夜干しては乾かず、
日中合間を見ては洗濯を乾かす。
干す時間が無い時はチームが休憩合間にキャンパーに吊るし洗濯を干す。

『あれ〜コレ誰の靴下?』

なんて事あったかな?  (笑)

キャンパーの冷蔵庫にこんな張り紙も。
『探しています。洗濯物!』
『キャプテンのシャカシャカ』
『フィニヨンの片方のソックス』
『タイソンの手袋』

などなど。

見たら教えてね〜
なんて言って、チームには迷惑かけてしまった。

『ドラゴン!ジーパン洗うって・・・乾かないよ。』
洗濯出してくれて甘えてくれたのは嬉しいけど、
ジーパンは洗うの大変だったとエッちゃんが笑いながら言ってたよ。

ドラゴンジーパンは、キャンパーに吊るしながら車走らせ乾かした事もあったな。

ツール大家族!

つくづく洗濯機って便利だな〜。って思ったツアーだった。



コミュニケーションも大事。
時間があれば、バイクの話。
日焼けした皆がかっこいい。


何を話してるのかな?

皆空を見上げ・・・
きっと明日も熱い1日



注文をしながらも、再度会話は弾む♥

私はみツールで、
チームが集まって会話をしてる所が1番好き。

何故か?

このひとときが
皆の笑顔を見れるから♥


hirono

2010年9月26日日曜日

ツール・ド・ヨーロッパ(ポルトガル〜スペインへ続く)

黒バンとキャンピングカー。
サポートカーは2台。
チームの前後をついて行く。
黒バンには、軽い軽食とバイクのパーツがぎっしり乗せてあり、
キャンパーは皆の荷物や補助食品。
キャンパーでは軽食を作るキッチンとトイレもついており、後ろにはベットもある。
でも、16名の46日分の荷物はかなりの量。
キャンパーは重量オーバー。



いざ出発!

スタッフはチームが走る時
声張って
『いってらっしゃい〜』






たまには『ああ〜。』
と言いながら街に入ればメンバーと離れる時もある。
車の渋滞や、狭い道。

知らない道を行くんだもん。
こんなの当たり前!

そんな時頼りになるのがトランシーバー!
でも、
多々聴きずらいこともあり、コミュニケーションがとれない事もあって、
インカムで口調がきつい言い方をした時もあったな〜。

きれいな石畳。何年も何十年も残るんだろうな・・・。
タイヤがパンクしないか心配だった。

日本では見られない道が続く・・・
現在ポルトガルからスペインへ。
道は長い。


こんな道も走る。
結構な坂だった。
狭い道もキャンパーはメンバーの後ろをついて行く。

発案者ジェームス。
走りながらも合間を見ては、お仕事の電話やメールをしてる。
プライベートもお仕事も満喫!
誰もが憧れのジェームスです♥




左から
しげさん・勝さん・キャプテン・サポートえっちゃん・いわっき〜・フィニヨン・ドラゴン
タイソン・に〜やん

お揃いのツールジャージ!
走るたび外国人が振り返る!

超目立つ日本人あっぱれ!

ツールのロードジャージは誰もが持ってない最高の宝物となりました。

2010年9月25日土曜日

ツール・ド・ヨーロッパ(夢実現inスペイン)

うああああああ〜
牛!牛!牛!

いわっき〜と勝さんから、
キャンパーの一途さんにインカムにて車止めて!と指示があり・・・

横に乗っていた私は『何かあったのか?』

と思いきや・・・

大きな黒牛の看板。

この道は、
隠された思い♥ツールメンバーの夢が詰まっていた場所だった。




自転車好きにはたまらない漫画『茄子アンダルシアの夏』
知ってるかな???

スペインの自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャ。
それを舞台にした作品。
主人公が解雇の危機、かつての恋人と兄の結婚という複雑な思いを抱きながらも、
プロロードレーサーとして『仕事』に取り組むさまを描く漫画である。



その中で登場する大きな真っ黒く大きい牛の看板はかつてシェリー酒メーカーオズボーン社が看板として設置したものである。
実際にスペインのレースでは看板が中継に映る事もあるらしい。






ツールメンバーはスペインの黒い牛さんの道をひたすら走った。





私も知らなかったが、
自転車好きの人には憧れの道で、
漫画を読んで牛の看板を目当てに走る日本人も多いとか。

私はこの看板の意味がわからず・・・
あらたな興味が沸き、
キャンピングカーの中で、
この道を走りたかった理由と、漫画の内容を聴いたのだ。



この道はどうしても走りたかったと言う企画者の勝さん。
夢が1つ実現。
子供のように舞い上がっていた。
そして、ツールのみんなも大興奮。

勝さんは幼い頃からの夢で、
漫画を読んでは、ずっと心の中でこの道を走る事を夢に描いていた。

勝さんは私に
『必ず願いは実現するんだ』と教えてくれた。

ここに来るまで色んな事があった。
企画に賛同していた私はその思いを誰よりも知っていた。
勝さんはツールの企画をするまで、
色んな壁があったという。
それでも皆とゴールしたいという思いと、自分が夢見ていたこの道。
念入りにジェームスと地図を広げてはコースを決め、それでも見知らぬ事ばかりで、ここまツールに力を入れていた。

無謀な企画の中、
それでも具体的に自分のやりたい事、チームの事を考え企画を成功させたのだ。

なかなか目標を具体的に出来ない私は、夢を実現した勝さんを見て、自分と何が違うのか?
と改めて考えなおした。

私はここまで来るにあたり、
自分に自信がないから
曖昧な気持ちだから
期限を決めれず夢を明確にできないんだ・・・って思った。





勝さんが教えてくれた夢の実現とは
『それがどんなことであっても出来ると思っているのであれば手を伸ばす事。』
『目の前にチャンスがあれば絶対に手を伸ばしてチャレンジする。』
『期限決める事。』
何故それが言えるのか?

それはやりたい事に手を伸ばし、
夢を実現したから・・・

チームの成功者が話してくれる内容はすごい。
この環境で私は色々学べる。

私はツールでの目標をたてた。
今の自分に自信が無いなら、
人から言われた事をきちんとこなす『素直さ』を身につけよう。
色々受け入れて行動してみよう。


夢が実現するって最高に素敵な事だとツールのメンバーを見てつくづく実感した。

ツールに参加して私は希望を与えてもらった。





今誰よりもツールのメンバーは輝いてる。

そして私も♥

hirono

2010年9月9日木曜日

こんな日もあったな・・・

ツールドの写真を見ていたら
こんな日もあったなって思い出す。

あの時私は何を考えていただろう。

今となれば
日本から離れ、
アシスタントを任され不安も大きかった。

常に心の中で、皆が健康で楽しく過ごす事ができればいいって思ってた。

写真を見れば他人は、
『おもしろそう』
『いいな〜そんな余裕があって!』
『そんなできないよ』

と言われたりもする。

確かに!
1ヶ月以上仕事を辞め、何もわからない所へ行くなんてとんでもない!
費用だってかかるし・・・
おもしろそうだなっては思う。
企画の話を聴いた時、
そんなのできないよオオオ〜って私も同じ事を口に出していた。

その中でツールのメンバーから言われた事は
『誰にも出来ない事をやる事が楽しい。』
『必ず帰った時は自分の成長につながってるから・・・』
と背中を押してくれた。

でも、
でも、
不安だらけの毎日だった。

結果自分のやりたい事、今したいことは何?
と聴かれた時に私は
『ツールのアシスタントやってみたい』
と口に出した。
余裕が無い事もわかってる。
でも今の自分は行動力がなく自信がなく日々同じ生活を繰り返していた。
そんな自分が嫌だった。


でも不安な日を過ごしたのは出発前までの自分。

1日目のリスボンに着いた時は不安なんてなくなっていた。

それは
仲間が居て支えてくれたから。

アシスタントはチームを支えれば支える程、
それ以上の何かが返ってくる。

それを感じる事が出来たから一緒に完走したいという気持ちが誰よりも強かった。

この企画も1人ではできない。
馬鹿げた企画だけど、
その中には誰にもわからない苦労があったと思う。
それを一緒にチームとして共にできて私はありがたいと心から思う。
それも、
おかしな話(笑)

私を支えてくれた仲間が居たからだと感謝している。

前進した自分は
今までにない、輝いた自分がいた。

hirono



休憩中。
休める場所を探してはチームは横になりそれでもひたすら走る。

『チーン』



走る姿がカッコイイ!



ポルトガルに入り、チーム絶好調!





ジェームスのマッサージ。
足がだいぶん焼けて、氷で冷やしながらマッサージ。
この日は氷を切らさないよう常に買っていた。







出発前、日焼け止めを顔にぬり真っ白のドラゴンとにーやん。



街にはこんな可愛い時計台も・・・





農道
自然満喫♥






この道をあがって来た。
私はキャンパーだったが、
チームは必死に登りながらも自然を眺め気持ちよさそうだった。



朝からミーティング。
行く前にルートはチェックしていたが、
その場に行けば道が変わってる事もあった。
GPSと地図を頼りに出発進行!



写真となれば笑顔を絶やさず、
体はきっときつかったのではないか?
それでも、
走りつづける姿は素敵でした。





バイクシューズも思い出。
いつも足を支えてくれてありがとう。





スペイン。
まだまだ続く・・・。